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BREWERY 蔵元

辻本店

岡山県 真庭市

代表銘柄: 御前酒

概要

江戸時代より「炭屋」という屋号で呉服商を営んでいた辻家3代目・彌兵衛篤仁が1804年に現在地にて酒造業を創める。当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒(ごぜんしゅ)」の銘を受け、これが現在の銘柄「御前酒」の由来となる。寒冷な気候、豊富な水と、酒造りの好条件に恵まれた岡山県北にあり、仕込み水は蔵の横を滔々と流れる一級河川・旭川の伏流水を地下から汲み上げ使用。…

代表銘柄

御前酒

蔵元・杜氏OWNER / TOJI

OWNER / 蔵元

辻総一郎

1979年生まれ。先代の影響で音楽に没頭し、ミュージシャンとしての夢を追って高校卒業と同時に上京。当時は青いモヒカン姿で高円寺界隈を闊歩していたが、自分の育ったふるさとを見つめなおすと「山奥に一流のものづくりに取り組む酒蔵がある。これはかっこいいことなんじゃないか」と思い、2002年に帰郷。酒蔵を継ぐ意思を固める。一社員としてスタートし9年間は酒造り、営業、併設レストランでの接客などあらゆる業務を経験。2012年に父・均一郎が62歳で他界したことから、32歳で七代目蔵元に就任。自身が決断した「全量雄町・全量菩提酛」での酒造りを国内外へと発信する。

TOJI / 杜氏

辻麻衣子

1977年生まれ。弟の総一郎と同じく「あの酒蔵の子」と言われ育ったことが鬱陶しく、中央大学総合政策学部国際政策文化学科入学、2000年卒。しかし大学卒業間近の冬、これまで一度も踏み入れたことのなかった酒造りの現場に従事。「酒造りってこんなにも面白いものだったのか」と心が震え、内定していた会社を半年で辞めて蔵人へ。御前酒で40余年の熟練者だった前杜氏・原田巧に弟子入りする。2007年、前杜氏の急逝により杜氏就任。伝統と革新のバランスを取りながら、この蔵でしか出せない味を醸す。2021年、フジテレビ系列のドキュメンタリー番組「セブンルール」に出演。

蔵についてABOUT

江戸時代より「炭屋」という屋号で呉服商を営んでいた辻家3代目・彌兵衛篤仁が1804年に現在地にて酒造業を創める。当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒(ごぜんしゅ)」の銘を受け、これが現在の銘柄「御前酒」の由来となる。寒冷な気候、豊富な水と、酒造りの好条件に恵まれた岡山県北にあり、仕込み水は蔵の横を滔々と流れる一級河川・旭川の伏流水を地下から汲み上げ使用。一時は生産量が激減していた酒米・雄町の復興に尽力した六代目蔵元・辻均一郎、全国初の菩提酛造り復元に成功した先代杜氏・原田巧の後を引き継ぎ、七代目蔵元・辻総一郎と姉で岡山県初の女性杜氏・辻麻衣子が舵を取る。

地域・風土LOCALITY

二万三千石の城下町、勝山の旧出雲街道沿いにある御前酒蔵元辻本店には古くから多くの文人墨客が訪れた。四代目蔵元・辻源一郎が与謝野鉄幹・晶子夫妻を奥座敷・如意山房で手厚くもてなした際には「深山木の緑の波の重なれる 如意の麓の客房の朝」の歌が詠まれ、文豪・谷崎潤一郎は当地で『細雪』を執筆。1995年公開の渥美清主演『男はつらいよ』シリーズ最終作では当蔵がロケ地にもなっている。また蔵の一連の建物は老舗蔵の近代和風建築の特徴が表れ保存・活用されていることなどが評価され、2013年に登録有形文化財に指定されている。

酒造りの方針PHILOSOPHY

「雄町の未来は、御前酒が醸す」をテーマに、江戸時代末期の1859年に岡山県で育成のはじまった日本最古の酒米・雄町に特化した酒造りを行う。2023年より「全量雄町蔵」となり、雄町のポテンシャルを引き出した多様な表現で様々な味わいを生み出す。また先代杜氏・原田巧が全国に先駆けて復元に成功した独自の菩提酛造りも魅力。天然乳酸菌を取り込む古式製法を現代的に昇華させ、菩提酛復元40周年の節目である2026年に「全量菩提酛蔵」となる。雄町は土地(=岡山)を表現するための原料。菩提酛は人(=酒蔵・醸造家)を表現するための製法。唯一無二の掛け合わせは「この地の酒」を体現するに最もふさわしいと考える、御前酒の覚悟の証。

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