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BREWERY 蔵元

若鶴酒造

富山県 砺波市

代表銘柄: 三六〇

概要

若鶴酒造は1959年、越後杜氏に加えて南部杜氏を迎え、連絡通路で結ばれた二つの蔵で両流派が技を競い合う独自の酒造りを始めました。この体制は南部杜氏が引退する1994年まで続きます。先代杜氏・籠瀬信幸は両流派に師事し、南部流の濃醇さと越後流の淡麗さを融合させた独自の酒質を確立。現杜氏・田村幸作はその技と精神を受け継ぎながら、流派の枠を超えた新たな若鶴の酒質を追求しています。…

代表銘柄

三六〇

蔵元・杜氏OWNER / TOJI

OWNER / 蔵元

稲垣貴彦

大阪大学卒業 東京を拠点とする多国籍IT企業で勤務 2015年 富山へ戻り、若鶴酒造五代目として家業を継承 2017年 三郎丸蒸留所の大規模リニューアル開始 2019年 高岡銅器の技術を活用し、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を開発(日本・英国で特許取得) 2022年 日本初のウイスキーボトラー「T&T TOYAMA」を設立。蒸留所コンサルティングやウイスキーツーリズムにも取り組む 2026年 三郎丸酒蔵のリニューアル実施

TOJI / 杜氏

田村幸作

2020年3月、福井大学工学部卒業、 2020年4月、若鶴酒造入社 「苗加屋 Meister’s Blend」、「itonami」シリーズ監修 2025年12月、故・籠瀨信幸氏の跡を継ぎ、北陸最若手杜氏に就任 2026年4月、自身のブランド三六〇を立ち上げる

蔵についてABOUT

若鶴酒造は1959年、越後杜氏に加えて南部杜氏を迎え、連絡通路で結ばれた二つの蔵で両流派が技を競い合う独自の酒造りを始めました。この体制は南部杜氏が引退する1994年まで続きます。先代杜氏・籠瀬信幸は両流派に師事し、南部流の濃醇さと越後流の淡麗さを融合させた独自の酒質を確立。現杜氏・田村幸作はその技と精神を受け継ぎながら、流派の枠を超えた新たな若鶴の酒質を追求しています。また、戦後の米不足を契機に1952年からウイスキー製造を開始し、北陸最古のウイスキー蒸留所「三郎丸蒸留所」も運営。日本酒とウイスキーという二つの酒文化を通じ、地域に根ざしたものづくりを未来へつないでいます。

地域・風土LOCALITY

若鶴酒造が掲げるミッションは「地域に拠って、世界に立つ。」です。日本酒ブランド「三六〇」とウイスキーブランド「三郎丸」を通じ、富山・砺波の自然や文化、ものづくりの技術を未来へつなぎ、世界へ発信することを使命としています。私たちは、お酒をきっかけにラベルに記された「富山県砺波市三郎丸」という地名に興味を持ち、その土地を訪れ、富山や北陸、日本のファンになっていただきたいと願っています。地域に根ざした酒造りを通して人と土地を結び、この地を知る人、愛する人を世界中に増やしていくことを目指し、日々酒造りに取り組んでいます。

酒造りの方針PHILOSOPHY

三六〇のコンセプトは「円にして空/Rounded and Airy」。目指すのは、甘味・苦味・酸味・旨味・香りという五つの要素が円のように調和した「丸いお酒」です。さらに、出来上がった酒をすぐに出荷せず、適切に寝かせ、味わいが最も整う時を見極める「円熟」も大切にしています。五つの要素の均衡と円熟を「円」、浮かぶような軽やかな飲み口を「空」と表現しました。バランスが良く、料理や場面を選ばず、気づけば一本空いているような、自然に杯が進む酒を目指します。さらに、日本各地の多様な米の個性を生かし、それぞれの土地の魅力を映しながら、世界中の食に寄り添う日本酒を造ることが三六〇の目標です。

目指す姿・ビジョンVISION

若鶴酒造の掲げるミッションは“地域に拠って、世界に立つ。”です。日本酒文化を、日本のウイスキー文化を、より豊かなものへと変えていけるように、この地に根づいた酒造りを通して富山・砺波の自然や文化、ものづくりの技術を未来へつなぎ、世界へ広げることが私たちの使命だと考えています。日本酒の三六〇と、ウイスキーの三郎丸。この二軸で、この地を知る人を増やし、この地を愛する人を増やしたい。そんな思いを込めています。 お酒を口にして、思わずボトルを手に取り、ラベルを見る。富山県砺波市三郎丸。どんな場所だろうと思いを馳せる。こうして興味を持った世界中の人が実際に訪れ砺波・富山・北陸・日本という土地のファンとなる。そんなお酒でありたいと日々仕込んでいます 。

酒造りを始めた理由STORY

若鶴酒造の創業は1862年です。1959年に現在の前身となる昭和蔵が竣工し、1975年には製造量18,000石の北陸有数の酒蔵となりました。しかし、その後の日本酒需要の減少と共に製造量は縮小し、2025年にはピーク時の10分の1までに落ち込みました。 転機となったのは、2015年に、後に五代目蔵元となる稲垣貴彦が東京のIT企業から帰郷したことです。クラウドファンディングで蒸留所の改修を行い、2016年には見学可能な「三郎丸蒸留所」として再始動しました。その後、世界初の鋳造性ポットスチル「ZEMON」の開発や、ジャパニーズウイスキーボトラーズ事業「T&T TOYAMA」、樽の再生事業「Re:COOPERAGE」など、新たな挑戦を重ねながら、富山という土地の価値を世界へ発信してきました。 そうした挑戦を経て、2025年、ようやく、祖業である日本酒造りを抜本的に見直す段階に至りました。 これまでは、最大年間1万8千石(324万L)生産できる大量生産のための設備をその10分の1となった生産量のために使用していました。さらには、かつて二つの蔵に分かれていた建物の中で、使用に耐える設備をなんとか組み合わせての酒造りでした。この「昭和蔵」を大規模リニューアル。大量生産のための設備から、小規模高回転のための設備へ。機械がつくっていた麹は、全量大吟醸で行なっていた職人による手造りの手法に。全自動の洗米と蒸米機を、少量式に変えて丁寧に洗い、伝統的な甑で蒸し、米は全て手運びに。品質のためにボトリングラインも見直しました。小規模で、繊細に 挑戦を重ねられる環境へとアップデートしています。 こうして、ようやくスタートラインに立てた思いです。来期には地元産の減農薬五百万石を使用した酒造りや、地元の杉を用いた木桶での製造(前述の「Re:COOPERAGE」にて製作)にも取り組む予定です。今後もこの場所で、この土地の名前・文化を世界に広めていけたらと、それを使命として酒造りを行っています。

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