BREWERY ・ 蔵元
萩原酒造
茨城県 猿島郡境町
代表銘柄: 徳正宗
概要
安政2年(1855年)創業の萩原酒造は、2025年に創業170周年を迎えました。蔵を構える茨城県境町は、かつて利根川水運の拠点「境河岸」として栄えた宿場町。江戸時代には高瀬舟が行き交い、米や醤油、そしてこの地で醸された酒が江戸の都へと運ばれていました。私たちのルーツは、その賑わいの中心で“地域の酒”として親しまれた河岸文化にあります。…
代表銘柄
蔵元・杜氏OWNER / TOJI
OWNER / 蔵元
萩原康久
蔵についてABOUT
安政2年(1855年)創業の萩原酒造は、2025年に創業170周年を迎えました。蔵を構える茨城県境町は、かつて利根川水運の拠点「境河岸」として栄えた宿場町。江戸時代には高瀬舟が行き交い、米や醤油、そしてこの地で醸された酒が江戸の都へと運ばれていました。私たちのルーツは、その賑わいの中心で“地域の酒”として親しまれた河岸文化にあります。明治の大洪水を経て移転しましたが、地域に根差す歩みは変わりません。 創業170周年の節目となる2025年に「蔵のあり方」を再定義し、伝統的な木桶仕込みの導入や茨城県産米へのこだわりを深めています。かつて境河岸から江戸へ酒を届けていた先人たちの誇りを胸に、地域に愛される存在であり続けながら、日本酒の魅力を全国、そして世界へと届ける「現代の境河岸」としての役割を担うべく、新たな一歩を踏み出しています。
酒造りの方針PHILOSOPHY
■酒造りのコンセプト:300以上~400字 コンセプトは「伝統と革新の融合による、土地の個性の表現」です。専務兼杜氏の萩原康久は、2024年に茨城県独自の認定資格である「常陸杜氏」を取得しました。高度な醸造技術に加え、茨城の風土や食文化への深い理解が求められるこの挑戦を通じ、「この土地で醸す意味」を再確認しました。 現在は、地元茨城産の酒米や酵母を積極的に使用し、伝統的な木桶仕込みも取り入れながら、古き良き技術と現代の感性を融合させた酒造りに取り組んでいます。目指すのは、単なる“美味しい日本酒”ではなく、一杯を通じて土地の文化や人の想いが伝わる酒です。国内外を問わず、多くの方の日常に新たな発見や豊かな時間を届け、日本酒の魅力と可能性を未来へつないでいけるよう、挑戦を続けています。
目指す姿・ビジョンVISION
私たちの使命は、お酒を通じて人々の暮らしに寄り添い、地域社会の未来を醸すことです。ただ「美味しい酒」を造るだけでなく、人と人を結び、地域に誇りを生む象徴としての酒蔵を目指しています。 170周年を機に、私たちは伝統を「守る」だけでなく、次世代へ「開く」ためのリブランディングを進めています。地元農家と連携した地域産米を活かした酒造りや、木桶仕込みによる醸造の可能性を追求するとともに、酒粕のアップサイクルや醸造電力の再エネ化、資材の循環利用など、環境に配慮した「循環型酒蔵」への転換を進めてまいります。境町の風土を映した酒造りを国内外へ発信し、「酒の町・境町」を牽引する存在へと成長していきます。日本酒のある暮らしが、もっと自由で、やわらかで、楽しくなるように。記憶と感情に寄り添う「また会いたくなる一杯」を追求し、100年先もこの地で必要とされる酒蔵であり続けます。
酒造りを始めた理由STORY
私たちが境町で酒を造り続ける理由は、この土地が持つ「繋がり」を未来へ受け継ぎたいという願いがあるからです。 かつて「境河岸」として栄えたこの地では、日本酒は常に「場の真ん中」にありました。神社の祭り、家族の祝い事、宿場を訪れる旅人の喉を潤す一杯。酒は単なる商品ではなく、人と人を、そして江戸と地方を結ぶコミュニケーションそのものでした。しかし時代と共に、日本酒の立ち位置は変わり、私たちの住む町でも、若い世代にとって日本酒は「遠い存在」になりつつあるのが実情です。 私はこの現状を、伝統を「開く」ことで変えたいと考えています。 2024年に「常陸杜氏」の認定を受ける過程で、茨城の豊かな農業と、農家の方々の情熱に改めて触れました。私たちが酒を醸すことは、地元農家が守ってきた景観や文化を瓶に詰め、価値を最大化して次へ手渡すバトンタッチの儀式でもあります。地元産の米を使い、土地の水を使い、木桶仕込みにも挑戦しながら、現代の感性で表現する。これこそが、当蔵が取り組むべき「地域貢献」の形だと信じています。 地方で酒を造る意義。それは、地域の誇りを創ることです。「私たちの町には、こんなに素晴らしい酒がある」と、境町の誰もが胸を張って言える未来を作りたい。江戸へ酒を運んでいたかつての栄光を追いかけるのではなく、今度は私たちがこの町から世界へ向けて、新しい日本酒の価値を提案していきます。今日の一杯の真ん中にある存在として、私たちはこの境町で地域の酒を醸し続けてまいります。
代表銘柄BRANDS
徳正宗
商品一覧SAKE
萩原FOREST「Rooted Light The First Batch 」
萩原の「FOREST」シリーズは、2025年醸造年度から導入した木桶仕込みを軸に、生酛・山廃仕込みで醸すシリーズです。本品は新桶で醸したファーストロットで、地元境町産の日本晴を原料米に山廃仕込みで醸した1本です。木桶由来のウッディなニュアンスとお米の旨みが融合し、複雑で奥深い味わいを演出しながらも、熟成によるこの先の期待感もお楽しみいただける味わいです。

