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BREWERY 蔵元

山﨑

愛知県 西尾市

代表銘柄:

概要

山﨑合資会社は、愛知県西尾市に所在する創業1903年の酒蔵です。西尾市は三河湾国定公園の中心に位置し、当蔵は三河湾を眼下に、三ヶ根山を背にする自然豊かな地にあります。蔵から海までは約555m。対岸には伊勢神宮を臨む、自然と歴史が息づくこの土地には、アサリやガザミといった三河湾の恵みを楽しむ食文化が深く根付いています。…

代表銘柄

蔵元・杜氏OWNER / TOJI

山﨑真幸

2001年生まれの6代目。10年前、先代蔵元である父が急逝し、当時私は高校1年生でした。実家である酒蔵の助けになりたいという思いから、大学在学中に愛知県の試験場で1年間酒造りについて学びました。その後、大学院へ進学し、在学中に広島の酒類総合研究所にて研修を行い、その後天領盃酒造様で修行を行わせていただきました。修行がきっかけで酒造りの楽しさを知り、大学院を中退し、入社。R6BYから杜氏として酒造りを行っています。R5BY、初めて若手の夜明けに出させていただいた時に始めた奥Trial Brewingも今年で3年目。先輩方に多くを学ばせていただいた集大成と未来への一歩をお楽しみください!

蔵についてABOUT

山﨑合資会社は、愛知県西尾市に所在する創業1903年の酒蔵です。西尾市は三河湾国定公園の中心に位置し、当蔵は三河湾を眼下に、三ヶ根山を背にする自然豊かな地にあります。蔵から海までは約555m。対岸には伊勢神宮を臨む、自然と歴史が息づくこの土地には、アサリやガザミといった三河湾の恵みを楽しむ食文化が深く根付いています。 当蔵は全商品で「愛知県産米」と「三ヶ根山麓の伏流水」を使用し、地域資源を活かした酒造りを徹底してきました。令和6年度より6代目が製造責任を担い、25歳という若き造り手ならではの柔軟な発想、そして新たな感性を融合させた酒造りに挑んでいます。

地域・風土LOCALITY

愛知県西尾市は東京から約2時間半、西三河地方南部に位置します。かつて足利義氏の一門である吉良氏が築城し、江戸時代には徳川家康の譜代大名が治めた西尾城を中心に、「三河の小京都」と称される六万石の城下町として発展を遂げました。今なお城下町時代の独自の町割や、歴史ある寺社が残っています。 また、西尾市は「西尾の抹茶」(全国2位)や「三河一色産の鰻」(全国2位)、「三河一色えびせんべい」(全国1位)の名産地としても知られています。現在の西尾城址には、再建された櫓や、京都から移築された旧近衛邸があり、一般向けに開放されています。この旧近衛邸では、美しい庭園を眺めながら、名産の抹茶と季節の和菓子を味わうことができます。

酒造りの方針PHILOSOPHY

私たちが目指すのは、「三河湾の凪」の表現です。三河湾は2つの半島に囲まれ、外界の荒波の影響を受けることが少なく、とても穏やかです。そんな静かな海面のように、口にした瞬間、飲む人の心を静かに包み込み、穏やかな気持ちにさせてくれる味わいを目指しています。 原料には、三ヶ根山麓の清らかな伏流水と、夢山水をはじめとする愛知県産米の使用を徹底しています。伏流水は優しい口当たりと心地よい余韻を与え、原料米として主に使用している奥三河地方の夢山水は味が淡白で苦みが出にくい特徴があり、これらの相乗効果により穏やかな優しさを表現しています。

目指す姿・ビジョンVISION

私たちにとってお酒とは、支えてくださった皆様へ感謝を届けるためのものです。 10年前に先代である父が急逝した際、私はただ無力で、蔵も大混乱の中にありました。それでも今、私たちが酒造りを続けられているのは、温かく支えてくださった皆様のおかげです。 しかし現状、お酒を取り巻く環境は変化しています。私は2001年生まれで、コロナ禍により唯一成人式を行えなかった世代です。お酒を飲める年齢になった時、集まることすら禁止され、周りにお酒がない環境を過ごしたからこそ、若者の酒離れを誰よりも肌で感じてきました。感謝を伝えたい相手がお酒を飲まない。そんなことも多くあります。 だからこそ伝統の枠にとらわれすぎず、初めて日本酒を飲む方でも一口で魅力を理解できる「わかりやすさ」を追求しています。日本酒という素晴らしい文化を未来へ繋ぎ、世界で愛される蔵へと成長すること、それこそが支えてくれた皆様への、私たちなりの恩返しだと思っています。

酒造りを始めた理由STORY

私が蔵元杜氏として西尾市で酒造りを行う理由は、単純にこの街と日本酒が好きだからです。 弊社は西尾市内で唯一の酒蔵であるだけでなく、近隣の蒲郡市や碧南市、幸田町にも酒蔵は無いため、周辺エリアにおいても唯一の酒蔵です。また弊社は今年で123年目を迎えるのですが、市内で120年以上続く企業も決して多くはありません。したがって、私たちはこの街の歴史や風土を、お酒を通して世界へ発信していく役割があると感じています。しかし、愛する故郷を見つめ直した時、そこには直視しなければならない3つの課題がありました。 1つ目は、地域の歴史と現在の接点が減少していることです。蔵に戻った際、街の歴史を調べようと町内の歴史民俗博物館を訪ねようとしたのですが、コロナ禍で既に閉館しており、街の歴史との接点が消えていく寂しさに直面しました。その時私は、蔵に保管されていた古い写真や書物の価値を再認識し、歴史ある企業として、街の歴史を次世代へ伝える責任があると感じました。 2つ目は、素晴らしい魅力があるにも関わらず、観光客数が少ないことです。西尾市には西尾城だけでなく、日本屈指の生産量を誇る抹茶(全国2位)や鰻(養殖鰻全国2位)、えびせんべい(日本の60%を生産)、そして波穏やかな三河湾といった豊富な観光資源があります。しかし、まだ十分に人が集まっていません。私はこの街に人が足を運ぶきっかけをつくりたいと思っています。そのために地域イベントへの参加だけでなく、西尾抹茶を使用した甘酒の製造や、鰻に合わせるためだけの日本酒の開発、そして地域の酒米など地域資源の使用を徹底することで、西尾市の魅力を全国へ発信しています。 3つ目は、地元農業の衰退です。直近でも米作り自体を辞められる農家さんがいたり、来期から酒米栽培を断念される農家さんが後を絶たず、後継者不足の危機がすぐそこに迫ってきています。一企業として県外産米に頼る選択肢はありますが、私は生まれ育った地元の田園風景を荒廃させたくありません。今はまだ自らの酒造りに向き合うことで精いっぱいですが、地元の農業を支えることも私たちの使命だと感じています。 地域の歴史を伝え、魅力を発信し、地元資源を使うことで農業を支えること。この街の穏やかな風土を日本酒で表現し、次世代や世界へ届けたいと思うからこそ、私はこの西尾市で酒造りを続けていきます。

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