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BREWERY 蔵元

盛川酒造

広島県 呉市

代表銘柄: 白鴻

概要

銘柄「白鴻」は、白い大空を力強く羽ばたく姿を象徴し、蔵の歩みと志を表しています。  弊社は野呂山の麓、蛍の舞う野呂川のそばに佇む家族経営の小さな酒蔵です。1945年の枕崎台風では7棟が流され、蔵の歴史を示す多くの書物も失われましたが、その後の復興を経て現在に至ります。…

代表銘柄

白鴻

蔵元・杜氏OWNER / TOJI

OWNER / 蔵元

盛川 馨

蔵についてABOUT

銘柄「白鴻」は、白い大空を力強く羽ばたく姿を象徴し、蔵の歩みと志を表しています。  弊社は野呂山の麓、蛍の舞う野呂川のそばに佇む家族経営の小さな酒蔵です。1945年の枕崎台風では7棟が流され、蔵の歴史を示す多くの書物も失われましたが、その後の復興を経て現在に至ります。  創業当時から伝わる「汲むほどに味も香り深き酒」という言葉を大切にし、派手さではなく、そっと寄り添いながら食卓を支える存在を目指してきました。  長く大手への桶売りを続け、原爆や度重なる災害を乗り越えながら、地域とともに歴史を紡いできました。今もなお、その歩みを未来へつなぐために、環境と人を尊びながら酒造りに向き合っています。

酒造りの方針PHILOSOPHY

白鴻の酒造りは、創業以来受け継がれてきた技術と精神を基盤としながら、時代に応じて進化を続ける「不易流行」の理念を中心に据えています。野呂山系の軟水がもたらすやわらかな質感を生かし、料理の味わいを引き立てる“食中酒”としての価値を磨いてきました。  白鴻の特徴である「四段仕込」は、通常の三段に加え、別タンクで仕込んだ甘酒を四段目として加える技法です。これにより、軽快さを保ちながらも、ふくらみのある旨味と飲み飽きしない奥行きを実現しています。  こうした取り組みを通じて、日常の食卓に寄り添いながらも、これまでにない体験を提供できる酒を創出し、地域の酒文化に新しい流れを生み出すことを目指しています。

目指す姿・ビジョンVISION

白鴻は、長く大手への桶売りを行っていた時代に、食用米を用いて酒を仕込んでいました。この経験は、米そのものの味わいをどう酒に昇華させるかという視点を育み、現在の酒造りにおける重要な基盤となっています。  私たちはこの原点を未来へつなぐため、10年後の創業150年を見据え、白鴻を“食用米のみで造るブランド”へと進化させることを目指しています。地域で育つ多様な米の個性をそのまま酒の魅力として引き出し、「おいしいお米のおいしいお酒」という新たな価値を確立したいと考えています。これは、酒米に依存しない発想によって地域農業との連携を強め、広島の風土を次世代へ継承する挑戦でもあります。  白鴻は、歴史を礎にしながら、米の可能性を拓く酒造りの未来を創出していきます。

酒造りを始めた理由STORY

私は、この土地で酒造りを行うことに強い必然性を感じています。生まれ育った場所であるという原点はもちろんですが、単なる郷土愛ではなく、ここで生きていくと決めた明確な理由があります。かつて蔵が災害で浸水した際、県内外から多くのボランティアの方々が泥かきに駆けつけてくださいました。自分では到底返しきれないほどの助けをいただき、その光景を目の当たりにしたとき、「必ずこの場所に戻り、この土地に恩を返す」という決意が生まれました。この経験が、私が酒造りを続ける根底に深く刻まれています。  また、この地域では今も食用米が丁寧に作られ、自然と人の営みが寄り添いながら続いています。私は小学生の頃、地域の方々と共に山田錦を育てる活動「酒米クラブ」に5年間参加していました。田んぼに立ち、土に触れ、米が育つ過程を見守った経験は、酒造りと地域がつながっていることを幼いながらに実感させてくれました。さらに、野呂川でホタルを守る活動にも関わり、この土地の水の清らかさや環境の尊さを身をもって感じてきました。  野呂山の水で醸した酒が身体になじむようにすっと入ってくる感覚は、他の土地では得られないものであり、私自身が心から愛する味わいです。醸造期の冬には野呂山から冷たい風が吹きおろし、広島南部でありながら酒造りに適した厳しい寒さが訪れます。この気候条件は発酵管理において大きな利点となり、白鴻の味わいを形づくる重要な要素です。  私は、この土地の水、風、気候、人の温かさ、そして共に米を育ててきた地域の方々に支えられて酒を造っています。ここで造ることにこそ意味があり、この土地だからこそ生まれる酒があります。だからこそ、私はこの場所で酒造りを続けています。

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